おつかれさまでした。

私たちは誰でも心の中に「5人の私」を持っているという考えが交流分析の基本的な考えです。

心の中の「5人の私」を自我状態と言いますが、この5つの自我状態の強さは人それぞれ違いますし、同じ人でも時と場合により強く現れる自我状態が変化します。
誰でも、ある時は厳しく人になったり、またある時は優しい人、決められない人になったり…。様々に変化しますよね。

エゴグラムは今の時点のあなたの自我状態は「5人の私」のだれが主導となっているのかを見ることができます。

それぞれの自我状態の特徴を下にまとめてみました。

エゴグラムは今、この時点でのあなたの心の状態(自我状態)をあらわすものですから、固定的なものではありません。
どのような傾向があるのかを見て、自分の性格を把握することに役立てて下さいね。


心の中の「5人家族」
CP Critical Parent 厳しい親の心 特徴……規則・良心を重視
強い……支配的・威圧的
弱い…ルーズになりやすい
NP Nurturing Parent 優しい親の心 特徴………暖かさ・保護的
強い…おせっかい・過保護
弱い……冷たい・疑り深い
Adult 大人の心 特徴………合理的・分析的
強い……冷たい・打算的
弱い……衝動的・感情的
FC Free Child 自由な子供の心 特徴…好奇心旺盛・創造的
強い……自分勝手・本能的
弱い……楽しめない・暗い
AC Adapeted Child 期待に添う子供の心 特徴………素直・我慢強い
強い……依存心が高い
弱い…協調性に欠ける

さて、転記した数値を見てみましょう。
数値の高いものが、今のあなたに強く現れやすい自我状態です。
ですから、数値の低いものはあまり強く現れない自我状態ということになります。

例えば、CPが低く、ACが高い状態は
「自己犠牲的に他人に尽くしてしまう」
逆にCPが高く、ACが低い状態は
「他罰傾向が強く、対人関係のトラブルをおこしやすい。」
また、CP・A・ACが高く、NP・FCが低い状態は
「ゆううつな状態にあり、優しさや楽しさなどの感情が乏しい。」
高いCP・ACが高く、Aがガクンと低い状態は
「強い批判をもちながら、自己主張ができずに葛藤している。」
…のように、自分の状態を客観的にみる助けになるでしょう。

これらの自我状態の現れ方はその人のその時の個性をあらわすもので、どんな状態が優れていて
どんな状態が悪いというものではありません。
大切なことは、あるがままの自分に気づくことです。

今の状態をつらいと感じるのならば、どんな傾向を持っていて、何を意識すれば 今までとは違った行動をとることができるのか自分を見つめるきっかけになるでしょう。

また、数値の高い自我状態を低くするのは楽ではありませんが、 低い数値を高くすることは、毎日の生活の中で意識することでかなりできるはずです。

NPを高くするために、人の良い面を意識して、それを相手に伝えたり、
FCを高めたいなら、自分の楽しいと思う事柄や、子供のころ楽しかったことを思い出したり
ワクワクする時間を優先的に作るのもいいですよね。

人は人との交流なしでは生きていけません。
その交流は心のエネルギーの交換のようなものです。
自分の心のエネルギーでもあるこの心の中の「5人の私」をよく知り、仲良くしていきたいですね。

自分が気づいた事柄を話したい、サポートがほしいなぁなどありましたら、いつでもお待ちしています。

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